イサム・ノグチ庭園美術館

香川県高松市にある『イサム・ノグチ庭園美術館』。
そこはイサム・ノグチがこの地にアトリエを構えようと思ったことが一瞬で理解できる土地だった。五剣山と屋島の間に位置するこの土地は全てが揃っているように感じた。
そこでの制作はなんと素晴らしい時間だったのだろうと想像する。

彼の代表作『エナジー・ヴォイド』を目の当たりにした瞬間、感嘆の声を出さずにはいられなかった。それは明治時代のものを移築したという酒蔵の中に『ぬらり』と存在していた。それはこの蔵の主のように現れた。圧倒的な存在感と重量感。蔵の中にあることによって更にそれらが効果的になっていた。作品の奥には真四角に切り取られた外部の風景。蔵の出入り口。ここから入る光によって作品の質感や表情が浮き彫りとなる。
目をそらすことができず、そのつややかに磨き込まれた黒い石肌やそのフォルムに見入っていた。
とても幸せな時間が過ぎた。
涙が溢れそうになった。
[PR]
by w-youko | 2010-06-25 02:15 | おでかけ
<< ベルリンフィル12人のチェリストたち ハタノワタルさん >>